読んだ
だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル
- 作者: 馬場正尊,林厚見,吉里裕也
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/12/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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でも一方で、従順な社員がたくさんいる会社には、求心力はあるのだろうか?安心と依存は、ずいぶん違う。安心して働けることは素晴らしいことだけれど、会社に依存する人たちの集団にあるのは求心力ではないはずだ。そこに安定や安心がなくなったその瞬間に、すべては後ろ向きに壊れていくのではないかとも思える。
安心なんてないのにね。これはもう、絶対に、ない。
個人の生き方や基本的な価値観も、本当にマトモなあり方を考えてもいい時期に来ていると思う。すでに、贅沢であることや「上昇」すること自体の意味は確実に変わってきた。不動産や住宅だって、ただ豪華であることはもう本質的な価値はない。一方で安全性だけで全てを決めるのも、あまり豊かではない。会社も同様だ。規模成長を前提とした会社やビジネスのあり方も、もうマトモじゃなくなってしまった。時代によってまともなあり方は違う。終身雇用や年功序列も、悪いのではなくて、時代の状況に合わないのだ。それでもかつてのやり方、働き方のままでいると、何かがおかしいことになる。
なんというか背中を押してもらった気がする。
東京R不動産のサイトを5年ぶりくらいに見てみた。良いサイトだった。それはそうだろう。
社会はどこまでいっても不確定で不安なもののようだ。だとするならば、やりたいことを、やりたい仲間とやった方がいい。とてもシンプルだけど、結局はそこにたどり着く。リスクは伴うかもしれないが、動かずじっとしているよりは、動いた末の結果のほうがすがすがしい。